転職・退職後の生活資金として頼りになる退職金ですが
いざ退職する事になって
退職金がないことを知り計画が狂ってしまう方も……
この記事ではその様な事にならないよう
退職金がない会社への転職の
メリット・デメリット・対処法を紹介します。
退職金がある企業のみに転職したいと考えている方は
転職エージェントを利用・相談しながら
退職金を多くもらえるような大企業の求人を見ていく事がお勧めです。
退職金なしって違法？
たまに、退職金のない会社は違法？と思う方もいますが
退職金なしの会社は違法ではありません。
退職金の支払いは法律で義務化されているわけではないから
です。
しかし、企業は退職金制度を設ける場合就業規則で
その金額や計算方法、対象者などの
詳細について、就業規則に記載しなくてはいけません。
そして、会社によっては
退職金の支給条件に「勤続年数」を定めていることがあるため
就業規則と法律を勘違いして退職金が貰えないと勘違いする方が多数出て来ます。
もちろん
「就業規則には記載があるのに、自分だけもらえない」
といったケースは違法になりますので、その場は
ハローワークや弁護士等に相談する事をお勧めします。
退職金がない会社のメリット
退職金がない会社の場合メリットがないと感じる方がいますが
実際はそうではありません。
ここでは退職金がない会社のメリット
について紹介していきます。
老後設計が崩れにくい
退職金は、企業によって
業績悪化に伴い、想定していた退職金の額が減額されることがあります。
受け取れる退職金の額をもとに
老後設計を考えていた方はそこで一気に計画が崩れることになってしまいます。
元から退職金がない会社であれば
自分のみで資産形成をする形になるので
老後の設計が崩れにくいと言えるでしょう。
退職金にまつわる支払い･手続きが不要
退職する際に「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合は
払いすぎた税金を取り戻すため確定申告をしたり
退職金を一時金として受け取った場合には
税金をそれなりに収めたり、退職金がある会社では
退職金にまつわる支払い･手続きが付きまといます。
退職金がない会社ではもちろん
退職金にまつわる支払い･手続きが不要ですので
手続きがないのは
退職金がない会社のメリットと言えるでしょう。
月々の給与に上乗せしてもらえる会社がある
退職金を用意していない会社の中には
退職金を支払わない代わりに月々の給与やボーナスに賃金を上乗せしてくれる
会社があります。
退職金は通常最低3年以上勤めないともらえないですが
月のお給料に還元している会社であれば
歴が浅いうちから貰えるので、メリットとなります。
退職金がない会社のデメリット
退職金がない会社のメリットを紹介しましたが
ここでは、退職金がない会社のデメリット
について紹介していきます。
トータルで見ると収入が少なくなる場合が多い
退職金には退職所得控除がある為
給料に上乗せされた場合より、退職金のある会社では
税金面でかなりの優遇を受けることができます。
その為、トータルで見た場合
収入が少なくなる場合が多くなります。
老後資金を自力で用意しないといけない
退職金がないということは、もちろん
定年後の資金は全て自分で貯めなければいけないということです。
老後の資金を考えた場合、退職金制度がないことはデメリットであり
将来への不安材料となるでしょう。
転職資金を自力で用意しないといけない
転職するとなると何かとお金がかかってしまいます。
そして、失業保険をもらう場合でも
自己都合退職の場合だと3ヶ月以上先になる
ことを考えると一時退職金がわずかでもある方が安心です。
転職資金を自力で用意しないといけないのも
退職金がない会社のデメリット言えるでしょう。
退職金がない会社の対処法
退職金がない会社の対処法
を紹介していきます。
積立NISAをする
退職金がない会社では、積立NISA等を駆使して退職金を賄う事を
お勧めします。
積立NISAを利用すると、ほったらかしでもリスクを抑えながら
老後資金の準備をすることが可能です。
老後に資金はいくら必要か、まず自分が貰える公的年金を計算して
いくら積み立てれば安心出来るか計算する事をお勧めします。
転職する
先述しましたが、退職金がない企業に転職をするのが不安な人は
転職エージェントに相談して
退職金がある企業に絞って転職活動をすれば大丈夫です。
転職をするべきか、退職金の為に転職をした方が良いか
諸々含めて相談に乗ってくれます。
まとめ
退職金がない会社への転職は、メリット・デメリットがありますが
自分の経済状況や資産形成を考えて、総合的に判断する事をお勧めします。
退職金がない企業に転職をするのが不安な人は
転職エージェントに相談して、転職すると
退職金がある会社への転職が上手くいく確率が
上がります。
転職するにしても、しないにしても今より良い未来に
繋がっていくといいですね！
